概要

3次元点群データから電線や鉄塔、植生に相当する点を自動的に抽出します(一部手動の操作を含む場合があります)。そして、電線と植生の点の距離を計算し、ヒートマップやCSVファイルにて出力します。

電線と植生が接近し、接触すると、ショートや火災のリスクにつながるため定期的なモニタリングが重要です。本サービスでは、航空機やUAV(ドローン)から取得した点群データを対象としています。

必要なデータ

電線や植生を含む、点群ファイルが必要です。航空機ライダーデータやUAVレーザー測量により得たデータを想定しています。UAV写真測量により得たデータでも検討は可能ですが、電線などの細かい形状は3次元化することが難しく、高い精度での抽出が困難である場合がございます。

得られる結果

  1. 点群分類をしたときの結果

以下の画像のように、点群から、電線(青)や鉄塔(赤)、植生(灰色)に分類します。この結果を利用して、植生と電線の点の距離を計算します。

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  1. ヒートマップで可視化

植生と電線の距離に応じて、色分けし、可視化します。点群のRGB情報をヒートマップの色に設定します。距離の計算方法に関しても柔軟に対応が可能です。

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  1. CSVファイル

植生と電線の距離をCSVファイルの形式で出力します。どのようなフォーマットで出力するかに関しては、お見積りの際にご相談ください。

作業の流れ

本サービスでは、プロジェクトを複数に分けて進めさせていただきたいです。数kmほどの小さな領域にて、精度を確認し、そこで得られた精度や処理にかかる時間などを見ながら、プロジェクトの規模を次第に大きくしていくことを理想としています。

よくある質問

Q1: どの程度電線がきれいに3次元化されている必要があるか。

A1: 鮮明に電線の形状が見えなくても問題ない場合が多いですが、そのような形状がぼやけるほど、精度が低下する恐れがあります。「作業の流れ」にあるように、まずは、小規模にて精度検証をしながら、プロジェクトを進めさせていただけますと幸いです。

Q2: 本プロジェクトで検証したアルゴリズムをアプリケーションやAPIの形で提供できるか。